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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.






そんな私に気がついてか、

「ゆっくりな…。俺は平気だから」

静かな声でそう言ってくれる。

「身体、痛かったよな。悪ィ…」

じゃあ、と
私の身体を容易く持ち上げて
自分の膝に乗っけてくれた。

畳の上から膝の上。
雲泥の差だ。

なんて心地いいんだろ


そう思った私は何も考えずに、
その人の首に抱きついていた。

その人も、
何も言わずに受け止めてくれた…

だから余計に泣けて来て、
そうしたら私の頭を抱えるようにして
何度も何度も撫でてくれる。


それが、私に残された
たったひとつの…

最後の、希望のように思えた。


「気分、悪くねぇか…?」

気遣わしげにそっと訊かれ
その肩に右目を押し付けながら
私は小さく頷いて
大丈夫だと返事をする。

「そっか…」

安心したように
ホッとため息をついた後
頭をころんとこちらにもたれかけさせた。

肩と頬に挟まれた私の顔…

この狭い所に入り込んでいるのは
ひどく安心するよ。
隙間なく包まれるのって
こんなに心地いいものなんだ…

「…私…」

「んー?」

「不幸のズンドコなんです…」

「………どん底だろ?…っいて!」

「どん底より深いの!」

ゴッと
その頬に頭突きを食らわせると
呻いた音柱様は

「なんでもいいけど…。で?」

話の先を促した。

「…なんの嫌がらせですか」

「俺がなんかしたのかよ…」

してねぇだろうが、
と口の中で呟く。

でも、そうじゃなくて…。

「優しくしたらだめです…」

私の頬に乗っている頭が一瞬浮いて
再びころんと乗せられた。

「…俺は、大歓迎だけど?」

くすくすと、楽しそうに笑って下さる。
そんな気分じゃないのに。

だけど
笑ってくれる人がそばにいるのって
すごく、救われる……

「…だめ」

「だめな事ねぇよ、もっと甘えてみな。
ちゃんと受け止めてやるから」

「そうじゃなくて…」

「つうか、お前に甘えられた覚えがねぇな…」

「充分甘えてます…。
戻れなくなったらどうしてくれるんですか」

「お前なら戻るんだろ?」

「楽な方に行くに決まってるじゃありませんか。
私だって…」

私がそう言うと
音柱様は大袈裟に驚いて見せた。



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