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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.







何かの任務の際、

お前の顔を見つけた時は
息をするのを忘れるくらい驚いたよ。

でもすぐに、
親の仇を討つ為だという事に気がついた。

俺は、ただ胸が痛かったよ。

あの時俺が
もっと早くに仕留めていれば…
追い詰めた方角に
お前の家がなかったら…

そんな
考えても仕方のない事ばかりが
言い訳のように頭に浮かんでは消えていった。


だけどお前は、
俺の顔を知らない。
それだけが救いだった。
さもしい男だと思われても構わない。


あの鬼を取り逃した俺は
申し訳ない気持ちでいっぱいになり
ある事が頭から抜け落ちていた。

それは

お前があの鬼を
死んだものとしていた事だ


俺はあの鬼を始末できなかった。
だが気を失っていたお前はそれを知らない。

そうだよ、
母親を喰らったあの鬼はもういないと
そう思った上で
それでもお前は鬼殺隊に入ったんだ。

そもそも狙いは仇じゃなかった。

負い目、ってのは
すべてを狂わせるな。

俺は完全に読み違えていた。




そんな中、劇的に変わり始めたもの。


俺の
お前への気持ちだ。


最初は申し訳なくて
見ないフリをしていた。
気づかないフリを決め込んでいた。

なのにお前は
みるみる頭角を現して
イヤでも俺の目に入るようになったな。

お前が1人、巻藁に向かっているのを見た時
なんて美しいんだろうと思ったよ。

ひとつの事に真剣に取り組んでいる姿は
シンと澄んだ湖面のように涼やかで
ずっと見ていたくなった。

あんな事があったというのに
憎しみで斬っているのではなく
憐れみというか、…
そういうもので解放してやっているかのような

そんなお前の
優しく迷いのない太刀筋は美しく
俺の心を掴んで離さない。

お前に対しては負い目しかねぇよ。
なのに…。

好きになったら
1番ダメな女だ
なのに



見ないフリを、していられなくなった…



お前は確かに強い。
でもいくら強くても
常に危険と隣り合わせだ。
そんな所にいて欲しくはないと
俺は自分勝手な事を考え始めた。


だから俺、お前にイヤな事を言ったよな。
顔を合わせる度に。

お前がケガするくらいなら
嫌われた方がまだマシだって思った。



……俺の方見てくれねぇかなー

なんて
真逆な事を考えながら…

















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