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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.






どうしてこの人が
こんなにツラそうなんだろう。

やっぱり、ヘンな人。


なんで、こんなに近いのかって…。
私の背中と、
音柱様のお腹をくっつけるのかって
さっきからずっと思っていたけれど。

私が離れたいか離れたくないかは別として

どうしてくっついてるのか
疑問しかなかったけれども、

こうしていてくれてよかったなと
今は思えた。


この手と同じ…
脚にまで、力が入らなくなってしまったの。


ダンスのターンをかけられたみたいに
くるりと身体を反転させられて
正面から、抱きしめられた…


もう、
ほらね。
またこんな事をするでしょう?

誰も頼んでないよ。


「私は、…どうしたらいいんでしょう…」


途方に暮れる、というのは
こういう事をいうのだろう。

突然目的を奪われた人間て
どうにも出来なくなってしまうんだな…


「音柱様…私は、毎日毎日…
鍛錬しかしてきませんでした…
鬼に、両親を殺された日からずっと
強くなることばかり考えていました…」

「あぁ……知ってたよ…」

強く締め付けてくる逞しい腕が
もう言うなと、訴えているようだった。

「音柱様に、いつも言われましたよね…
お前は階級を上げられないから…
もう強くなれないから、
もう、帰れって…」

「だからアレは…!」

「…帰れって…言われて悲しかったけど、
私はまだやれるって…
何処かで思ってました、でも……
もう、ほんとに、だめなんですか……?」

「っ…、ごめんな…」

「この手は……なんにもできないの…?」


何を問うても
音柱様は私を強く抱きしめて
ごめんという言葉を繰り返しているだけだった。

なぜこの人が謝るのかわからないまま、
私は呆然と虚空を眺めることしか
出来ないでいた……





















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