• テキストサイズ

【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.







「お前…っ」

「なのに何ですか?
私が女だってわかったからですか!
失礼にも程がありますよ!」

人のことを何だと思っているんだ。
なぜだろう、すごく腹が立つ。

「アホか、言ったろ。
お前が男じゃねぇ事くらい
最初からわかってたっての。
どう見たら睦が男に見えんだよ。
素直に騙されてくれてるヤツもいるけどなぁ
気づいてるヤツは気づいてるぞ」

「…へ、…」

まさかの事実を知らされて
私の攻撃の手は止まる。

「…知って、た…」

身体を見られたからではなく、
その前から知っていたと…。

最初?最初っていつ?…

そうだ、前にも言われたんだっけ。
気づいてたって。
どうしたらお前が男に見えるのかって。


なんにせよ
知っていて、言わずにいてくれた。
その現実に
私は更に涙を零した。

嬉しかったんじゃない。
哀れまれたように感じて
急激に自分が可哀想になったから。

今までして来た何もかもが
まるで無駄だったように感じた。

「鬼殺隊を辞めて帰れなんて…
あんなの、お前に危険な事
させたくなかったからに決まってるだろうが。
わざと冷たくしたんだよ、
本気で辞めて欲しかったからな。
中途半端にあしらったってしょうがねぇだろ」

そこまで言った音柱様は
ぎゅうっと力いっぱい私を抱きしめる。
大きなため息をついて、

「…泣くんじゃねぇよバカやろう…」

言うつもりなかったのに言っちまったろ

小さくそう続けた。

「お前こそ、甘えてんじゃねぇぞ。
そうやって泣くのなんか
俺に女だとバレたって思ってるからだ。
何があったって涙なんか見せた事なかったくせに
いきなりそんなん見せられたらよ…」

「黙れ‼︎」

その肩を、ドンッと思い切り殴った。
ビリビリと腕の傷口に響く。
でも拳には何も伝わって来ない…

だけど今はそんな事よりも、…

私が甘えてる?
しかもこの人に?
私が?
あり得ない。
そんな事しない!

「バカにするな!私は男だ‼︎
誰が泣いたりするか‼︎」

悔しい…
悔しい悔しい悔しい悔しい‼︎

誰に向かって暴言を吐くのか
暴力を振るうのか
そんな事は眇眇(びょうびょう)たるものだ。

今はこの目の前にいる者が
ただただ憎くて忌まわしい。


/ 2219ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp