第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.
「じゃなんで急にそんな態度とるんですか⁉︎
この間まで、辞めちまえみたいな
暴言ばっかり吐いてたくせに…
急にそんな、事ばっかり…そんなの、
私…私で遊んでるとしか思えません!」
「ンな事ねぇよ…っ
おいこら睦!暴れんなって…!」
狭い用具庫。
おかげで体の大きな音柱様は
いつものように軽やかには動けない。
でも私は、その手から逃れたくて
跳ね除けようと
両腕を思い切り振り回した。
多少の痛みが傷口を襲うけれど
今はそんな事どうでもいい。
でも音柱様にとっては
どうでもいい事ではなかったらしく、
「やめろ!まだ痛みもあるはずだろうが」
強い調子で咎められた。
だけどそんなの構いはしない。
「私の事なんか嫌いだった筈じゃありませんか!
それを…どうしてそんな事が言えるんですか⁉︎」
「睦…!」
悲しい。
悲しくて悲しくて…
どうしてかわからないけれど、
ひどく悲しかった。
「私の何がそんなにだめなんですか⁉︎
音柱様にご迷惑をおかけするような
何かしましたか…⁉︎」
今まで心にずっと溜めていたこと。
誰かに話すつもりなんかなかった。
特に、本人にぶつけるなんてもっての外で。
でも1度解放してしまったら
もう止められなくなってしまい、
激流のような勢いで口をつく言葉たちに
現実を強く知らしめられた気がして
余計に悲しみが増幅した。
傷が引き攣り痛む腕で、広い胸を殴りつける。
そんなもの効果ないのはわかっている。
でもやり場のないこの気持ちは
止められなかった。
「あのなぁ……!」
音柱様は何か言いかけてやめた…
そんなの言える筈がない。
だって、答えようがないでしょう?
「はっきり言えば⁉︎顔も見たくないって!」
いくらこの人だって
そこまで常識ハズレではないんだろう。
だけど中途半端にされればされるほど、
私はツラくなるんだ。
はっきりと言ってもらった方がよっぽどマシだ。