第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.
「ほんとねーっ!元気だった元気だった⁉︎
弥彦くん、長期の任務だって聞いて
心配していたの!」
長期の任務…
という事にしておいてくれたのか。
あの人はそういう小細工が得意そうだ。
でもそういう事にしてあるのなら
当事者である私に
是非ひと言、伝えておいてほしいものだ。
「はい、少し長引いてしまいました。
ご心配をおかけして申し訳ありません。
でも、恋柱様がお元気そうで安心しました」
私はまるで
口裏でも合わせてあったかのように
シレッと話を合わせた。
「私は元気よ!ありがとう!
弥彦くんも元気そうでよかったわ!
強い鬼だったみたいね?」
恋柱様は私の隣で
まだ心配そうに眉を寄せる。
「…はい、…いえ…私が、
弱かっただけなんです。
私もまだまだ、という事です」
それは本当の事だ。
私1人の力ではどうにもならなかった。
音柱様が助けて下さったから
あの鬼を撃破できたのだ。
……あれ?…
でも、
あの日、音柱様は
大事な任務が入っていたのではなかったか。
そんな話をしていたような気がする…。
「そんな事ない!
弥彦くんは充分やってるし強いわ!
だけど、やっぱり上には上がいるから
努力していくしかないと思うの!
大丈夫よ、
弥彦くんはどんどん伸びて行けるから!」
恋柱様が心の底から
そう言って下さっているのがわかった。
私の言葉たちを迷いもなく否定してくれる。
なんてありがたい事だろう。
「ありがとうございます…」
この人の言葉は、私に力をくれる。
私の心をほんわか温かくしてくれるんだ。
今まで私が恋柱様に
どれだけ救われて来たかわからない。
元気で前向きで可愛らしくて…
だから、つい忘れてしまいそうになるけれど、
恋柱様だって
今まであったすべての出来事が
うまく行っていたわけではないだろう。
悲しい事だってあったはず。
なのにいつも笑って泣いて、
全力で生きているこの人が私は大好きだ。
……
…………すき?