• テキストサイズ

【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.






もう知ってるってのに、とボヤく音柱様。

うるさいなぁ。
いくら知られてたって、
恥ずかしいものは恥ずかしいんだよ。

「…あのよ、…包帯巻いてあんのよね、
それじゃ取れねぇんだよな…」

「⁉︎」

脱げって事⁉︎

「自分でやります!」

「動けねぇだろ」

「……包帯切って下さい…」

「わかったから泣くな」

私の往生際の悪さにもう諦めの境地。

音柱様は私の言う通り、
大きなハサミで包帯をザクッと切ってくれた。
包帯としての役割を果たせなくなったそれは
ハラリと落ちた。
それを纏めて掴み
私の身体の下から引き抜いてくれる。

鬼殺隊に入ってから
ずっと巻いていたサラシ程ではないにしろ
胸を締め付けていたものから解放されて
気まで緩んだせいなのか、
傷口がずくんと痛んだ。

どのような傷になっているのかは
私には見えない…というより
見るのが怖いけれど、
患部がささくれているのか
剥がす際にガーゼの繊維が引っかかって
痛みを誘った。

ぴくりと肩を揺らすと

「悪ィな、ちっと痛ぇだろうが…」

言葉では気遣ってくれるものの
行動は容赦なく
ガーゼを一気に捲り剥がした。

手際よく
薬のついた新しいガーゼに替えてくれ、
今まで私の背中側にいた音柱様が
お腹側に移動して

「ほら、ここなら見えねぇし
見ねぇようにするから、その手ぇ離せ」

包帯を巻かせろという雰囲気を醸す。

蟲柱様の所に行かないのは私の意思。
腕がうまく回せなくて自分では出来ないし
誰かにやってもらうしかない。
そしてその誰かというのはこの人しかいない。

自分に強くそう言い聞かせて
私はおずおずと手を離した。

両腕が邪魔にならないよう、
肘を曲げて垂直に伸ばす。

「…最初のうちはな、」

背中の方から回された手が
私の身体を少しだけ持ち上げて
出来た小さな隙間から
器用に包帯を通して巻きつけながら
私の気を紛らわせるためなのか
音柱様は話を始めた。



/ 2219ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp