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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.






落ち着いた声を聞かせる音柱様は
何か閃いたようにポンと自分の膝を打った。

「なんなら、俺が責任とってもいいぞ」

「(…責任、てどうやって…)」

「そりゃ、責任取るって言ったら
俺がお前をもらうって事だな」

「(え……?)」

私の事を、もらう?
って、もしかして結婚するって意味…?

「(…バカな事を、)」

あまりにも突拍子のない話に
私は驚きを通り越して呆れた。
柱様に向かって
かなりの暴言を吐くほどに。
なのに

「バカだろうが…本気だけど…?」

音柱様は何にも気にしていないようだった。
しかも、本気なのだと言う…

言われた意味が飲み込めず呆けてしまった私に
音柱様はそれ以上なにも言わなくなった。

突然、ふわりと優しい笑みを湛え

「さぁて。痛みがねぇなら、
水でも飲むか……?」

そう小さな声で言う。
そして私の手を両手で包み込んで、

「あー……よく戻って来たな、」

泣いてしまうんじゃないかと思うほど
情けない声を出した。
今になって、ようやく
私が目覚めた事を実感できたようだ。

それを聴いて、今更ながら
ひどく心配をかけてしまった事を知る。

私ったら…お礼の一つも言わないで…。

「(ごめんなさい…ありがと、ございました)」

「あぁ…いいよ、目を覚ましたんだから。
がんばったな睦。よく、やったよ…」

私の手の甲を自分の頬に擦り付けて
音柱様は私を褒めてくれた。


睦……

その名で呼ばれるのは何年ぶりだろう。


…私が女だという事がわかったからと言って
名前まで知り得るはずが無い。
どうして、この人は私の名を知っているの?
まさか本当に
喋りもしない事を聞き取れるわけもない。


それを訊きたかったのに、
お喋りをするのに疲れ切ってしまった私は
それ以上何も言えなくなった。

「ほら、白湯。飲まなくてもいい、
濡らす程度でいいから、」

この人はいろいろ察してくれる。
私の疲れを読み取って、
もう喋るなと言ってくれているような気がした。


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