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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.






少しだけ力を入れてみる。

ちょっと柔らかくて
でもちょっと硬くて
私とおなじくらいのあったかさで、

この正体が何であろうと
安心出来る事に変わりはない。

私の手にぴったりと収まって
馴染みのいいそれは………





人の指じゃない?





…………

ものすごくびっくりして
勢いよく瞼を開けたつもりでいたけれど
やっぱり身体はついていかなくて、
私が出来たのは
時間をかけてやっと目を半分開ける程度だった。

心ほど、身体は元気じゃない所が厄介だ。


ボーッとしている私の目に映ったのは
高い天井。
左端には襖。
右端は、明るすぎて真っ白…

結構、人間の視界って広いんだな…


「……おい、」


右方の、明るい側から
ひょこっと顔がのぞいた。

知ってる人。

「…ぉ、」

声がうまく出ない。
もうほとんど息だ。

それを察して
耳を私の口に思い切り寄せる。

「(音柱様も、鬼に負けたんですか…)」

内緒話のような話し方だけど、
ここまで近づけば
さすがに聞き取ってもらえたようで、

「はぁ⁉︎」

くるっと此方に顔を向けた。
…しかめっ面だ。

なんで?

「(ここは、極楽……)」

極楽じゃないの?
そう訊きかけて、
これは違うんじゃないかと思った。

だって、このふわふわは
どうやら雲じゃないみたいだ。

「…どんな夢見てたんだ」

私の手の中の指が
こちょこちょと掌をくすぐってくる。

あ、これ音柱様の指だった…!

パッと手を開くと
すぐにぎゅうっと握られ
今度は私の手が音柱様の手の内に
閉じ込められた。

「怖ぇ夢じゃなかったのか…?」

夢…?

うん、見てた気がするよ。
でもあんまり覚えてないの。

思い出そうとすると
真っ黒な雲がもくもく広がっていくみたいな

だけど
そこには一筋の光というか…
私を掬い上げてくれるような
何かがあったようにと思うんだ。

「なぁ…」

返事の代わりに目を合わせる。
向こうも私を見下ろしながら、

「…調子はどうだ?」

ひどく心配な様子を見せた。



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