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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.






「睦…、お前…熱…!」

さっき触った時には感じられなかったのに
今一度、額に触れ直してみると
まずいくらいに発熱している。

取り急ぎ冷やすものをと思い
睦の手を離すものの、

「いかないで…ひとり、に、しな…」

睦はうわ言のようにそう繰り返し
涙を溢れさせた。

「違う、ん…お前そんなこと言うのかよ。
俺は氷をだな…あぁ…?参ったな…」

わかってる。
あの台詞が
俺に向けて言ったんじゃねぇ事くらい。

だけど、実際聞いてるのは俺なんだ。
てことは、言われてるのも俺…
って、こっちはそう思ってしまう。

そしたら、
もう離れる事なんか出来ねぇだろ。
気になる女が、泣きながらそう願うのだから。

熱が言わせたうわ言だとわかってる。
わかってるんだ。
でも、
勘違いしそうにもなるだろ。

睦が今見てんのは
両親の姿だ。
そう、わかってる。
だから今は、その代理だ。

飽くまで、代理。

口説き落とすのは、次の機会だ。
今は、睦のいいようにしてやろう。


悪寒がするのか、
寒そうに身を縮める体を
薄手の毛布でくるんでやり、
その上からぎゅっと抱きしめる。

傷に触れないように気をつけて
且つ、苦しくないように。
それでいて、淋しさを感じない程度。

…冷やす、という名目においては
俺もそんなに冷てぇワケじゃねぇけど
ないよりはマシなのかと
互いの額を合わせた。

「あっつ……」

安心して気が抜けたからなのか
理由はよくわからなかったが
急激に発熱したようだった。

「ぅう…」

荒い呼吸を繰り返し
時折苦しげに眉根を寄せる。

何かを探すように彷徨った手が
俺の胸元に辿り着いてそこをぎゅっと掴んだ。
それを包むように握ってやると
ふと力を抜いて俺の親指を緩く握り返す。


仲間との鍛錬の後も
1人残って更に自分を鍛えていたな。
自分に厳しくしてきて、
誰かに甘えた所なんて見た事がなかった。



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