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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.






あぁ、ちゃんと意識がある。
感情もある。


これだけの近距離にいるというのに
なんの疑問も抱かない辺り、
こいつはもしかしたら
流されやすい性格なのかもしれない。
もしくは、天然…?
あぁ、お嬢様気質ってやつかな。
豪華な洋館に住んでたもんな。


そしてそれが何の涙かって、

「やっ、た…?」

「あぁ、お前の手で討った」

「いきてる…」

「生きてるよ。こうして話してるだろ?」

達成感と、安堵だろうな。

「しんでも、いいって…思、た…でも、
それなら、ぁいつも…道連れだ…って…」

「バカ言え。死なせてたまるか。
俺が絶対ぇさせねぇよ」

「……おと、さんと…」

「あぁ…」

大きな雫が目尻から落ちる。
幾つも、幾つも…

「おかぁ、さ…のとこ、に…」

「んー…」

「いける、かと…おも、てたの…」

「そうか…」

役目を果たして、
天国の両親の元へ…てか。

それはこいつの、本心だったのかもしれない。

きっと、淋しかったよな。
突然両親を奪われて…。

「そうだな、会えたらよかったな…?」

でも俺には、…。

「…悪ィ。俺はまだ、
お前を逝かせてやれねぇよ…」

俺の言葉を聞いて
睦はどう思っただろう。
ただの、
上司の義務感からだと思っただろうか。


くしゃりと顔を歪ませて
小さく嗚咽を漏らす睦を
どうやって救ってやろう。

この手で、どうにかしてやれるだろうか。
俺の手で幸せには
してやれないだろうか…


身勝手にも程があるよな。
こいつの両親を救えなかったのは俺で、
その代わりに娘の方を、なんて…
…都合のいい男だと思われる事だろう。

せめてもの罪滅ぼし…?

いや、
そんなつもりは全然なくて…

じゃあどんなつもりなのかって…。


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