第48章 .☆.。.:..卒業*・°☆.
私の、気持ちは…どうしたらいい…?
これは、
嘘でもなければ媚びでもご機嫌取りでもない。
本心
だったつもりだ。
そう戸惑った時、…。
急に全てがわからなくなってしまった。
「…わかった」
好きだと伝えても、
関係を求めても
先生にその気がないんじゃ
どうにかなるわけがない。
「ん?」
現実を受け止められないような先生に、
「ん?だから、わかった」
私はもう1度言ってみせた。
思ったよりも笑顔になれた自分に
自分が1番驚いていた。
俺なんかもう、何ヶ月も前から
どうにかなりそうだったっての…
っていうのは本音で、
それをみすみす曝しはしないけれど。
でも俺のその努力が報われないのは
こちらとしても悲しすぎる。
睦には心の傷を癒す時間が必要だろう。
それを俺が追い立てるワケにはいかないのだ。
そんな俺の気も知らないで
軽々しく
自分を安売りするような事を言いやがって。
めちゃくちゃ我慢してるんだっての。
軽い気持ちで付き合ってるワケじゃない事を
ちゃんとわかってもらいたい。
俺のために、無理して身体を差し出すなんて
絶対にさせたらいけない事なんだ……
待てよ、
安売り?
俺に対しても安売りって事になるのか?
あれ?
俺になら、よかっ、たんじゃ…?
睦は賢いし出来もいい。
1度言われた事はきっと忘れないだろう。
そんな睦が
あからさまに俺を求めた。
…それは、
ホントにいいって
心から思えたって事なのかも。
………おや?
日も落ちて、それぞれ風呂にも入り、
俺はリビングのソファでテレビを見ていた。
見ているフリをして
洗面所でスキンケアをしている
睦の事を考えている時だった。
「先生、」
ハッ
「なんだ?」
突然の呼びかけにも
冷静に応えられてしまう悲しき性よ。
「寝てくるね」
「……あぁ」
返事をしながら壁の時計を見遣る。