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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第48章 .☆.。.:..卒業*・°☆.





そういう小さな気遣いが
先生は抜群だよね。

だけど、…。

「それはどうかな…」

私が小さく呟くと
先生は
ん?とこちらを見遣った。

「私、やっぱり指輪の方を触っちゃいそうだよ」

「…え?そうなのか?」

そう、先生はちょっとだけ、
勘違いをしているのだ。

「うん…。ネックレスっていうか…
指輪を触ってたんだもん。えぇと…嬉しくて…」

ウソはだめ。
隠し事もだめ。
照れるのはいい。

そんな、先生が勝手に決めたルールを
律儀に守ってしまう私。
装っていたとはいえ、しみついた真面目は
なかなか私を解放しないようだ。

「…ほぅ、」

ニヤリと笑い
何か言いたそうにしている先生に

「いいの!嬉しかったの!
ほんとは指にしたいなぁって…。
こんなの初めてだったから…」

何も言わせないようにと
全てを自ら曝した。

でも言ってから後悔した…。
だって揶揄うに決まってる。
もしかしたら、何言ってんの?って
バカにされるかもしれない。

そう思ってぎゅっと目を閉じた時…

「そっか…なら、渡してよかったな…」

ふわりと抱きしめられて
優しい声が耳の奥を震わせた。

訪れるはずの罵りやそしりは無く、

私はこの人が宇髄先生であることを思い出す。

先生が、そんな事するはずない。
決して私を、悲しませたりはしないのだ。
そんな事
よくわかってるつもりだったのに。


私に安心をくれる人。
全力で守ってくれる人。
私の、だいすきな人…

溢れる想いのまま、
彼の背中に手を回してみる。
耳を、先生の胸にそっと充て目を閉じると
優しい音楽のような鼓動が
私を更に安心させた。

私の行動に、一瞬身を硬くしたものの
すぐに肩の力を抜いて
私を抱きしめ直してくれる。

それがひどく心地よくて、
遠慮して座っていた自分の身体を
先生の方にぐっと寄せて全身で寄り添った。

「…先生いつもあったかいね、」

「睦をあっためてやらなきゃならねぇからな」

「体温の操作できるの?」

「さぁ、どうでしょう…?」

くくっと喉の奥で笑って、
先生は楽しそうに私の額に頬を擦り付ける。


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