第48章 .☆.。.:..卒業*・°☆.
先生のこの部屋に住まわせてもらって、
早、2ヶ月…くらい。
アイスを食べた事でやっぱり冷えてしまった私は
強制的にお風呂へとぶち込まれた。
バスタブに身を沈め、膝を抱える。
この2ヶ月で、
先生のイメージが随分と変わった。
もちろん、良い方へだ。
授業を受けたり、
学校で見かける先生は
かるーい感じの遊び人ふうだった。
だから私は結構……いや、かなり苦手だった。
反抗的な態度をとって
目をつけられでもしたら厄介だったから
至ってイイコちゃんを演じていたけれど、
出来るだけ関わりたくないと思っていた。
それが、
あの、家を飛び出した日。
あの時から先生の印象がガラリと変わった。
思ったよりも全然まともな人だった。
なんで悪い方に装ってるんだろうって思った。
私がどうにかなる度に助けてくれるの、
…かっこよかったなぁ……
…なんて。
何を考えてんだ私は。
きっとのぼせたんだ。
早く上がろう。
「早ぇ」
リビングに戻ると、
先生は仏頂面で仁王立ちになり
私の行く手を阻んだ。
お風呂から出るのが早いと言っているのだ。
「のぼせる一歩手前だったの。
それを察してあがってきたんだよ、
おりこうさんでしょ?」
暗に褒めてくれと言ってみると
先生は突然、私を抱きしめた。
「まだあったまってねぇじゃん。
はい、やり直し!」
私の身体を回れ右させる…
「ウソでしょ!やだよめんどくさいな!」
せっかく上がったのにあり得ないでしょ!
「めんどくせぇとか言うなよ。
ちゃんとあったまって来いって」
「あったまったから出てきたんだよ。
あれ以上浸かってたら
のぼせて倒れるとこだったんだよ?」
「じゃ何でこんな冷えてんだ」
「上がったから」
「なんだそりゃ。じゃずっと浸かってろ」
言いながら含み笑いをし出すから、
私も何だか可笑しくなって
「あはは、それじゃずっとお風呂の中じゃん」
「くくく、たまに俺も入らせてくれな」
「ぶぷ…いいよ。ごはんとかちゃんと運んでね」
「はは…!しょうがねぇから
アイスもつけてやるよ」