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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第48章 .☆.。.:..卒業*・°☆.






「……あにふんの、」

「いや…よく言えたなと思ってな、」

「うー…」

自分でもそう思うだろう。
俺よりも我慢してたヤツがいるよな。


しかし。
間違いがないようにと始めた禁酒。
こんなに早くに解禁になるとは思わなかった。

「でもまぁ、飲まねぇ方が賢明かな…」

頬から指を離してやると

「なんで?」

そこをさすりさすり、睦が問う。

「酒飲むと多分、
睦のこと離さなくなると思うけど」

「…なんで?」

「脳みそ麻痺して。
欲望に対して忠実になるっていうか…
もしかしたらずっとこうしてるかも」

さっき睦が回させた腕に力を入れて
ぎゅっと引き寄せてしてみた。
半分脅しみたいな事を言ったら
睦がどう出るかと思って。

何かを言い出すまで
じっと見下ろしてやると
同じように凝視めて来た睦は
徐々に顔を赤く染めていき

「…や、そんな見られても…!
そっ、そうなっても…
別にイヤじゃないけどね!」

今まで言わなかったような台詞を口にした。

にらめっこは俺の勝ち。
睦はプイッと首を戻し
誤魔化すように再びスマホをいじり出した。

恋覚えたてか。

……いやその通りか。

「嫌じゃねぇの…ならいっか」

俺は笑いを堪えるのに必死。
可愛いわ、おもしれぇわで…。

よくまぁここまでの変貌を遂げたモンだ。
俺の都合のいい方に変わってくれたなぁ…
だって、今日の今日だぞ。

ホントはずっとこうしたかった?
だからこんなすぐに
そこまで素直になれんの?

訊いたら拒否するに決まってるから
訊かずにそう思っとこ。
心の中で勝手にそう思っとく分には
問題ねぇもんな……

































騒がしい教室。
久しぶりに席の埋まった教室…

こんな光景、今日が最後だって思ったら
淋しいような気がしてくるから不思議だ。

卒業式の式次第。
流れの最初確認。
黒板の落書き。
窓の外へ流れていく浮かれた喧騒。
まだ咲かない桜と、
置いてけぼりの私。



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