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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第44章 .☆.。.:.夏色.。.:*・°☆.





少しずつ、綺麗な顔が歪んでいく。

それは、どういう感情で…?

「休みの日まで、わざわざ顔合わすくらい…?
俺っていう選択肢は、どうしてもねぇの?」

そこまで言われて、
やっと彼が勘違いしている事に気がついた。

さっき不死川くんと一緒にいた所を
きっとどこかで見ていたんだ。
彼女さんが一緒にいた事に、
多分、気がついていないんだ…

「違うよ、不死川くんとは偶然会っただけで」

「そうか。想いは通じるってヤツ?
運命まで味方ってか」

「何言ってるの?
だって不死川くんはデートの、」

途中だったのに。
そう言わせてももらえないまま

「別れた後まで嬉しそうにして」

自分勝手に彼の怒りを浴びせられた。

「それはいい物買えたからで、別に私は…」

「俺の気持ち知ってて?
アイツには女いるのわかってて?」

私の話なんか聞いてもくれない。

気持ちも何も…なかった事にしたいって
言ってたくせに?
そりゃ、なかった事になんかできないけどさ。

「ねえ痛い!離して…!」

掴み上げられた腕が悲鳴を上げていた。

彼の気が立っているのはわかった。
それはもうよくわかった。
だけど、
それは私にぶつけられるべき物なの?

そもそも、私が言い訳しなくちゃいけない事?

あたたかいものに触れて
ほころびかけていた蕾が、
急に吹いた北風の冷たさに
キュッと閉じてしまったようだった。

「宇髄くんには関係なくない?
私が誰といようと、ほっといてよ。
彼氏でもないくせに」

そうだよ、関係ないはずだ。

「私がなんで嬉しそうにしてるかなんて
あんたにはわかんないでしょ。
不死川くんに対する想いが何だったか、
私が今、誰に気持ちを寄せるようになったか…
そういうの何にも知らないくせに」

冷たく言い放つと
少しだけ冷静さを取り戻したのか
私の言葉を噛み砕いているように見えた。

私が楽しい気持ちになっていると、
必ずと言っていいほど
こうやって良くない事が起きる。

まるで、
私には幸せになる資格がないって
言われているみたいに。

私のバッグが落ちているのを見つけて、
彼は私の腕を解放した。
そして、それを拾ってくれようとする。


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