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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第44章 .☆.。.:.夏色.。.:*・°☆.






彼の事を考えるのは楽しくて、
なのに実際会ったらうまく話せないし

戸惑いは多いけれど
でも楽しいという、
よくわからないループにはまっていた。

これが本当の恋なんだとしたら
今まで私がしてたのは何だったんだろう。

恋の1歩手前?
俗に言う『憧れ』ってヤツ?

そうだとしたら、
全然別物って事か。
だいたい、彼女がいるってわかった時点で
終わっていたのだ。
それ以上どうこうしようがないのだから。

でもこれは、ただ楽しいな。
とても新鮮で。

だって苦しいのまで、
後から考えれば幸せなのだ。


不死川くんたちと別れて、
ひとり家路につく私は
バッグの中にしのばせたあるものを思い、
ふふ、とつい笑ってしまった。
今このバッグは何よりも大切だ。
両手でぎゅっと抱きしめていた。

すると前からやってくる人が、
不審そうに私を遠巻きにする。

あ、…気持ち悪いか。
にやけるだけじゃなく、
声にして笑っていたのだから…

そう思って唇を引き締めるのに
どうしてもすぐに緩んでしまって、
もう自分ではどうする事もできなかった。


早く渡したい。
これを渡した時の、彼の顔を見たい…
喜んでくれるかな。
微妙な反応するかもしれない。

でも、それはそれ。
彼がどんな顔をするかが、ただ楽しみで…

うまく言葉にできない私だけど…。

どうしたらいいかわからない私だけど。

でもこうやって、
ゆっくりではあるけれど
ひとつひとつ行動を重ねて行けばきっと…

きっと……


心躍らせながら、
人通りの少ない道へと曲がった時、




「っひ、ぁ…‼︎」




突然、
後ろから伸びて来た手に腕を掴まれて
ぐいっと後方に思い切り引かれた。

その勢いのまま体は回れ右。
片方の支えを失い
バランスの崩れた瞬間、
バッグは無様に、地面へと落ちた。

「え…ッ、」

まさかの人物と出くわし、
私はただ呆然としていた…

「俺の、」

目の前に突如として現れた、
予想外のクラスメイト…

私の腕を強く掴み上げて、
それなのに彼の方がつらそうな…

「……そんな、アイツがいいか」

「……な、に?」


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