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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第44章 .☆.。.:.夏色.。.:*・°☆.





いろんな全てをすっ飛ばして
俺のモノになればいいのになぁと
睦を見ながら思った。

こんなにそばに、いるのになぁ…


誘えば今日も、行ってくれるだろうか。
でも最近、
ずっと一緒だから。
そろそろ嫌がられるかな。

だけど友達なら、
どっか寄り道すんのも当たり前…?

…いやダメか。俺がぶち壊したんだっけ。
『友達』っていう関係性を。

「じゃあ、…どう、すんだ?」

「どう、って?」

目も合わせないまま話すのもおかしな気分。

「また、買いに行くのか、キャンバス…」

「あぁ、…うん。行ってくるから、」

「…そっか」

さすがに、一緒に行く理由なんかねぇか。

「あの、…いつまでも
付き合わすのも、ね、悪いかな…って…」

「……そうか、…え、それは」

言いかけて、止まる。

遠慮ってことか。
イヤなんじゃなく。
わざわざそんな事を聞かせるって事は、

「俺は、付き合うけど。全然」

そう言ってもらいたかった?

「ん…」

睦は曖昧な返事で終わらせる。
そのまま途切れてしまった会話。

意味もなく前髪なんか直し始める睦。

これどうしたらいい?
また俺から『腹減ったから』って言い出すのか?
ワンパターンにも程があるだろ。

いや、きっと
相手が睦でなければ
こんなこと気にしたりはしねぇはずなんだ。

あー…

頭をフル回転させていると、
タイミングよく、
睦の腹がグウ、と鳴った。

「「………」」

俺たちは2人でその腹を凝視め、
そのあと、目を合わせた…

しばらくの無言の後、

「「プッ」」

同時に吹き出してしまう。

「くくく…腹減ったよなぁ?」

「あはは…へったぁ」

睦はバシバシと俺の腕を叩きながら
恥ずかしそうに、
でも楽しそうに笑っていた。

あぁよかった…
睦の腹に、救われた。

「行こうぜ、昨日んとこ?」

「うん、いいよ」

立ち上がりかけて、

「あ、これは?」

イーゼルに立てかけたままの
キャンバスを指差す。

「まだ乾いてねぇだろ。
月曜の朝イチ、回収に来てやるから
そのまま置いとけ」


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