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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第44章 .☆.。.:.夏色.。.:*・°☆.






こりゃだめだ。
これ以上言えば、こいつは絵が嫌いになる。

「描きてぇモンを好きなように描くのが
絵なんだよ。
お前の絵はお前にしか描けねぇんだから
あとはその、筆を持つ手だけどうにかなりゃ
問題はねぇんじゃねぇの?
道具は使いようだからな」

「……うん」

「そうだ。次は筆なんかじゃなくて
手で描こうぜ」

そう言うと驚くヤツも多い。
だが、

「…つぎ?」

睦が食いついたのは
別の方だった。

「次があるの?」

「お前が描きてぇならな。
睦はきっと、指でやった方がうまくいく」

手首のスナップもきかず、
腕全体で描いていた睦。
あれはまずいにも程がある。

授業の時も、あんなんだったかなぁ…?
ちゃんと出来てたと思うけど。

俺が凝視めてたから
緊張したのかな…
なんてな。
そんなワケねぇか。


「じゃあ、私。次はうちで描いて来てもいい?」

「うちで?」

「うん。出来たの見せるから、添削して?」

「……俺とは、イヤか」

「え」

「あ」

また…

この微妙な空気になるのがわかっていて
口に出すのが常になっている俺は
どうしても言葉に乗せてしまう。

「いや…」

「…うん、」

お互い目線を外し
そっぽを向いた。

「イヤとかじゃなくて…
落ち着かないって、いうか…」

「何が…」

「え…。だから、2人きりだと、…その、」

俺と2人きりだと、落ちつかねぇって?
それは、いい意味で?

そう、ちゃんと訊けばいいものを
そんな時に限って
口はうまく働かない。

「……わかった、いい」

ほら、また中途半端な空気になった…

お互いに目も合わせられない。
なんだこれ。

じゃあ、描き終わった事だし、
また何か食いに行くか、と。
そう言いてぇところ。

だがそれが出来れば苦労はしねぇ。

昨日は何とか行けた。

あの、水族館もどきから、
いきなり逃げ出した睦を
何とか捕獲して。
1番近いファストフード店へ。

居心地悪そうに
フライドポテトをもそもそ食う姿が、
…なんとも可愛らしかったな。



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