• テキストサイズ

【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第44章 .☆.。.:.夏色.。.:*・°☆.






そんなタイミングで、
私を好きだなんて
割と真面目に言う人間が現れたのだ。

しかもかなり身近な所に。


にわかに信じられない。

この私を、
好きだなんて。

確かに急激に仲良くなったような気はする。
でも昨日の今日だ。

私がついて行けなかったとしても
それは当然の事だろう。


だって私は、
3年生になってからの3ヶ月、
ずっとその人に嫌われていると思っていたのだ。

それを、一転、好きだなんて。

眩暈がするのは暑さのせいかな…
頭が働かないのも、?

いや、きっと違うけど。


どうしていいかわからなくなって
目の前の人を直視できない。

ズレてもないのに
カバンを肩にかけ直し…
私はキャンバスを強く抱きしめた。

…ハッ!
このキャンバス買ってもらったんだ。
あれ⁉︎どういうつもりで?
下心?
どうしたらいい?
返した方がよくない?
こんなの受け取ったら…
いや、でもなんか別のもので返せって
言ってた気がする。

俺の好きそうなものを買って返せって…
そんな事したら、
それを後生大事に持ってるのかしら。
…それもなんだか嫌だ。


慌てた頭でぐぅるぐる考えていると

「…待て。悪かった」

頭上から降ってくる落ち着いた声。

思っていた流れと違って…
真相を知るため、つい目を合わせた。

真っ直ぐにぶつかった視線は
この上なく真剣で
何を言われるのかと心がざわついて…

「そうじゃなくて…
ほら、…なんだ、その。
ツラい気持ちはさ、やり場もねぇし…
お前のあんな顔見ちまったら
どうにかしてやりたくなるっていうか。
せっかくこうやって話せるようになったんだし
楽しくさせてやりてぇだろ」

「……どういうこと?」

歯切れが悪くて
いまいち何を言っているのかわからない。

でもその表情から
私をからかっているわけではない事は
しっかりと伝わってきた。

「睦が好きな事には変わりはねぇけど
どうこうしてぇとか
そういうんじゃなくて…
ちゃんとお前を見てるヤツもいるっていうか…
あー……悪ィうまく言えねぇや」


/ 2219ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp