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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





惨めだ。

そんな事を言ってしまったらさ、
可哀想、って自分で認めてるみたいじゃん。

確かに不幸だよ。
『普通』じゃないもんね。

だけど見ず知らずの人に
笑いながらそんなふうに言われたくない。


涙が、止まらないんだ…。


「ごめんなさい…、
そんなつもりじゃなかったの。
私は自分が困っていた時に彼に助けられて…」

シュンとして
身の上話を始めた女の人を振り切るようにして
私はリビングの奥へと引き返した。

バタンと閉めた自室のドア。

閉めたのは、心の方だったかもしれない…
































「…俺の女、泣かせやがったな」


突然現れた邪魔者に
俺は少なからず怒りを抱いていた。
多分それは、
思い切り顔に出ていただろう。

「俺の、オンナ⁉︎あの子が⁉︎」

目を丸くして
ギュンっとこちらに首を回す邪魔者は、

「本気なの⁉︎どう見ても未成年じゃない!
ていうか先生って呼んで、なかった…⁉︎」

驚きのあまり掴みかかって来る。

「あん時お前も未成年だったろ」

「私は同級生でしょ。
あなた今成人してるのよ?
しかもあの子、生徒ね⁉︎」

「俺あいつに手ェ出してねぇもん」

辛うじてな。

「えぇえ⁉︎ウソでしょ‼︎」

「ごちゃごちゃうるせぇな。
悪ィが今構わなきゃならねぇのは
あいつの方なんだよ、今日は帰ってくれ。
コレはありがたくもらっとく」

栄養ドリンクワンカートンを少し掲げて
俺は部屋の中に目をやった。

「それから、あいつの事は他言無用だ」

窓から差し込む光が眩しい。
睦は、自分の部屋に入って行った。
カギはねぇけど
勝手に入っていける雰囲気じゃねぇよな…

「ごめんなさい…
誤解させるような余計な事
いっぱい話しちゃった」

「え″ぇー…?なにお前…何しに来たの?
俺に何の恨みがあんのよ?」

「そんなの無いよ。感謝ならしてるけど」

あーもう…
過ぎた事を言っても仕方ねぇや。

「…参考までに、…余計な事ってなんだ」

「あー…怒らないでくれる?」

「ンなこと訊いてねぇだろ!
何言ったかっつってんの!」

「あーん、ごめんなさい!
あんまり可愛かったから
新しいペットなの?って訊いちゃった…」


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