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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





私がそう言った途端に
冷蔵庫が閉め忘れ防止の警告音が
高らかに鳴った。

「へぃへぃ…あれー?
…チーズフォンデュ、ってよぉ、」

ピーピーうるさい冷蔵庫の扉を
パタンと閉め、すぐに開ける。
…音を止めるだけが目的ですか。

「チーズフォンデュって…?」

「いやー…」

先生は尚も冷蔵庫を覗き込みながら
悩ましげに続ける。

「チーズフォンデュのチーズ抜きってアリ?」

「何言ってんの?」

「わぁお、即ツッコミ」

まさか、

「チーズ無かったのか」

私は切り終えたパンの横に
包丁を静かに置いた。

「チーズフォンデュでチーズ抜いたら
どうにもならないじゃない!」

「ほんとになー、笑い話にもならねぇな」

わははと笑った先生は
私のシラけた顔を見て
その笑いを徐々に萎ませて行く。
仕舞いには真面目な顔になり
こほんと咳払いまでして見せた。

「……ちょっと買って来よっかなー。
睦の好きなおやつも買いがてら」

『ついでに』と言わなかった所は見事だ。

それにしても、
冷蔵庫を覗いてからチーズフォンデュをすると
決めたくせに、
主役のチーズが無かったって何?
なんでメニューがそれに決まったワケ?

「何がいーかなー。
可愛い睦ちゃんのおやつはー」

白々しくそんな事を言いながら
先生はキッチンを抜け
財布を取りに自室に入って行った。

しばらくして
財布を手に戻ってきた先生は

「ちょっくら行ってくるなー」

「ケーキがいい。チョコのやつ」

「はー⁉︎それはおやつの範疇超えてんだろ。
おやつったら
スナック菓子とか果物とかだぞ」

…そんなの先生の独断と偏見じゃん。
でも…買いに行ってくれる本人が
そう言うんだから逆らえないか。

私は無いよりマシ、という考えのもと、

「いちごは…?」

多分スーパーに行くであろう先生が
納得するような品物を口にしてみた。

「いちご?」

先生は見事に引っかかってくれて
手応えアリな感じが伝わってくる。

「いちご食べたい。甘いやつ」

「甘ぇ、かどうかはわかんねぇけど」

…甘いいちごの見分け方なんて
私も知らないから
文句は言えないけれど。


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