第41章 輪廻 〜if〜 後
不思議。
こんな行為、苦痛でしかなかったのに。
嫌で嫌で仕方なかったのに。
あんなに乱れて、
善がってしまう事なんて
本当に初めてで
戸惑いしかないのだ。
どうしたらいいかわからなすぎて…。
「俺の夢でも見たらいい」
「えぇ…?」
「見られそうだろ?俺の夢」
先生は私を癒すように
頭のてっぺんにキスをしてくれる。
「…見たい、」
「はは、まじか」
軽く笑った先生は
いきなりぎゅうっと腕に力を入れて
「さ。風呂ためてやるから入って来い」
話題を切り替えた。
違和感ありまくりの話題転換だ。
「……」
私をお風呂に入れて、
その間に何をするつもりなんだろう…
とか。
そんな勘繰りをしてしまう。
「あれ?まだ離れたくねぇんなら
一緒に入ってやるけど…」
そんな言い方をして
私をごまかすつもりだろうけど。
「…何するつもり?」
顔が見えないって、すごいな。
視えないものが見えてくるの。
先生、何考えてるの…?
私のために動こうとしてるよね。
……
「晩メシ作っといてやるから」
「ごはん…?」
「あぁ、寒ィからなぁ。
シチューでも作るかな、」
脚まで巻き付けて
先生が私に抱きついてくる。
無邪気な雰囲気は私の気を緩ませた。
「黒いのがいい…!」
先生の背中をぎゅっと握りしめて
私はまんまと乗せられる。
「黒いの?」
「うん、黒いの!」
「あー…白いのじゃなくてな?」
「うん。それとカリカリのパン」
「そりゃあ難しいなぁ…
柔らかいのじゃだめなのか?」
「だめじゃないけど…」
「お前が風呂入ってる間に
買って来られねぇよな…」
「じゃあいらない…」
「ん?」
「お風呂から出てひとりなんてやだ」
……あれ。
さっきまで、なにしてたんだっけ…?
こんなにすんなり話が出来るなんて
かなり驚きなんですけど…
「何だよそれ…
俺もうお前置いてどこも行けねぇじゃん」