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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





「だから、食べてる」

仕方なしに右手をずるりと持ち上げて
カシャンと箸の上に置いた。

でも、
それだけ。

どうすれば機嫌が直るのか。
…機嫌を悪くした原因がわからねぇのに
謝るワケにもいかねぇし。
だけどどうやら
俺が寝ぼけて何かを言ったらしいから…

何言ったんだ俺…?

だいたいこの俺が寝ぼけるか?
寝起きだけはいいはずだ。
多少睡眠時間が削られても
起きる時はしゃきっと目覚めるはずなのに。

いささか信じがたいけれど、
この睦の様子だと
認めざるを得ないようだ。
そんなウソをつくようなヤツじゃねぇ事は明白。

「なぁ睦、機嫌直してくんねぇの?」

「別に機嫌悪くないし。
私がどうでも関係ないでしょ」

「関係はあるだろ、俺ら2人しかいねぇんだから。
俺が何したか言えよ。んで謝らせてほしい」

睦はふと、無表情で顔を上げる。
俺と目が合うと
ムーっと顔を歪ませて

「別に先生は何にもしてない」

やっぱり視線を落としてしまった。

「したからそんな顔してんだろー?」

「もういいんだもん」

「はいはい、俺ももういい。
せっかく美味いから1人でも全部食うもんね」

情緒不安定娘はほっといて
ちゃんと食っとこ。
マジで美味ぇし。

聞き出そうと手を尽くしても
本人に話す気がねぇんじゃ埒があかねぇ。
こんな堂々巡りはとっとと終わらせて
メシを食う方が先だ。

「うん…。ごめんなさい、私もう…
いらない…ごちそうさま…」

やべぇ、

「調子悪ィのか…!」

悪かったのは機嫌じゃねぇ。体調だ。
いや、両方だ。
あぁややこしい。

俺は箸と椀を叩きつけるようにテーブルに戻し
ガタッと音を立てて椅子から立ち上がった。

睦の方に1歩踏み出した所へ

「大丈夫!ちょっと…あったまりたいだけ。
先にお風呂借りていい?」

掌をこちらに向けてストップの体制を取る。

「寒ぃのか」

その手をぎゅっと掴むと
驚くほどの冷たさだった。

「おい!何だこれは⁉︎氷か!」

寒空の下、コートも着ずに
1時間以上立たされていたくらいの冷えだ。
もしくは冷蔵庫に入っていた…?
これでもエアコン入れてんですけど!


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