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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第39章 輪廻〜if





気がついたら、学校の前に立っていた。

校舎の壁に張り付いている時計が
10時半をさした所。

真っ暗な学校は新鮮で
昼間とは全然違う顔。
まるで別の場所に来たみたいだった。


あの2人に何時間も弄ばれて
もう身体の感覚がない。
何事もなかったかのように立ち去った2人。

1人残された私は、
あんな所に居たくなくて
何も持たず、鍵もかけずによろよろと
街を彷徨い歩いた。

当てもなく彷徨っていたはずが
いつのまにか学校に辿り着いていた。

正門には鍵がかかっていて

私は何故か
学校からも捨てられた気分になった。

みんなが敵に見える。

全部失くしたような気がする。

正門の柵に両手で掴まって
ずるずるとその場に座り込んだ。


このままひと晩過ごしたらどうなるだろう。
冷え切って、うまくすれば
明日の朝には死体が転がってるかもしれない。

みんなびっくりするだろうなぁ…

誰が1番に見つけるだろうな。
最初に来るのは先生かな。

先生かぁ…

「…宇髄先生だったらいいな…」

「何がよ」

「私を見つける、のが…」

……

振り返ると、本当に宇髄先生がいた。
地面に片膝を突いてこちらを窺っている。

「みぃつけたぁ」

私を指差してノッてくれた。
けど…

「…まだ早いよ」

全然早い。

「まだってなに」

「まだ死んでないのに…」

「またアホなこと言いやがる。
こんな時間に何してんだ、エセ優等生?」

「先生こそ…なに、してんの…」

「俺はお当番さんだったの」

あぁ、さっきそんなこと言ってた。
戸締りの確認、だったかな…

「戸締りの確認、
…こんな時間まで、かかるの?おっそ…」

「そんだけなワケねぇだろ!
他にもわんさかあんだよ仕事は。
こんな時間まで働いた俺様を労れ」

「…ご苦労」

「偉そうだなてめぇ。
お疲れ様でございましただろ……」

「はは…」

力無く笑い
頭をもたげる力も無くなって
柵にもたれかかった私の様子が
おかしい事に気がついたのか

「…おい櫻井?」

「ん、?」

「大丈夫、じゃねぇな?」

昼間の会話を覚えていたの…?
そう、大丈夫じゃないよ。


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