第39章 輪廻〜if
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逃げ場はない。
助けてくれる人もここにはいない。
それぞれに腕を取られ
リビングまで無理やり引きずられて
ラグの上に放り出された。
無様に転がされた私は
抵抗も虚しく四肢を思い切り開かれた。
後ろにはガラの悪そうなの、
前には優しそうなのがいて、
私が抵抗すればするほど喜んでいた。
身体が抉られれば抉られるほど
心が壊されて行く。
もう自分が自分じゃなくなるような…
心と身体が剥離されたようで、
何もかもが壊れて行くのを感じていた。
もうどうでもいいの。
気付きたくなかった事に
気がついてしまったあの時から。
その瞬間から私は、
目が覚めてしまったんだ。
私は間違っていた。
成人したらとかじゃなくて
もっと早く、
もっと早くにこんな所から逃げ出すべきだった。
例えばひとりぼっちになってしまったとしても
帰る家がなくなったとしても、
こんな事を
ひとりで耐える必要なんかなかったんだ。
今更そんな後悔をしながら、
私の頭に浮かんだのは
先生の顔だった。
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