第4章 鍛錬と最終選別
そして千寿郎も起きてきて3人で朝餉を取るも、こんな日はいつもより早く終わってしまうように感じるのだから不思議である。
「更紗さん!兄上から最後の課題の話を聞きました!兄上を捕まえる事は一筋縄ではいかないと思いますが、頑張って下さい!僕も更紗さんなら捕まえられると思います!」
なんて千寿郎から激励を受けたとなれば、更紗も全力で捕まえるほか道はない。
「千寿郎さん、ありがとうございます!私、絶対に杏寿郎さんを捕まえてみせます!」
「はい!家の事は気にせず僕に任せてください!全力手放しで応援しています!」
なんとも健気な千寿郎の姿に更紗は目を潤ませて喜び、いつの間にか槇寿郎の部屋から戻った杏寿郎は苦笑いを浮かべている。
「千寿郎はすっかり更紗の味方になってしまったな。ここに父上も更紗の味方になると、俺にとってかなりの障害になりそうだ!」
そう言うも杏寿郎は自信満々な表情なので、余程の事がない限り捕まえられないだろう。
「さて、今この時から3日後のこの時間までを課題の期限とする!俺はいつも通り生活を営んでいるので、いつでも捕まえに来るといい!」