第20章 柱稽古とお館様
嬉しさのあまり日輪刀を取りこぼしそうになるのを慌てて防ぎ、しっかりと握り締めて刃を見つめるが、やはり間違いなく赫く染まっている。
「染まりました……これが赫刀。すごく綺麗ですね。まるで刃が燃えているみたい」
赫く染まった日輪刀の刃は陽の光に照らされ、更紗がポロリと零した通り刃そのものが燃えているようで、思わず魅入ってしまうほどに美しく輝いていた。
「確かに燃えているようだな。だが1度染まったからといって永遠と染まり続けるわけではない。今の感覚を忘れずにいなくてはな……さて、次は不死川の番だ。その後に赫刀のことを本部に伝える」
何度もコクコクと頷きながら、ずっと日輪刀を穴があくほど見つめ続けていた更紗はようやく実弥が戻っていたことに気付き、刃を前に突き出してそれを見せた。
「実弥さん!見てください、染まりました!私の日輪刀が赫刀になりましたよ!」
その様子が本当に嬉しそうで、隣りにいる杏寿郎も更紗の前へ歩み寄った実弥も吊られて笑顔になった。
「よくやったなァ!次は俺が染めてやるからそこで見てろ。煉獄、へばってねぇだろうなァ?」
「これくらいでへばるわけがなかろう!始めるぞ!」
杏寿郎は額に滲んだ汗を拭い、今度は実弥に向かって日輪刀を構えた。