第20章 柱稽古とお館様
深い眠りに着いた更紗は杏寿郎たちの稽古が終わるまでにはしっかり目を覚まし、昨夜約束していた日輪刀をしっかり握りしめて無事見学することが出来た。
柱2人の稽古は相変わらず小規模自然災害だったが、自分が目指さなくては行けない指標が定まったので更紗にとって大収穫である。
「杏寿郎君、実弥さん、お疲れ様でした。今日で見れなくなると思うと残念ですが、いい勉強になりました!ありがとうございます」
感謝の念を込めてささやかながら、手拭いと果汁の少し入った水を2人に手渡すと思いのほか喜んでくれた。
「美味い!まさかこんな物を用意してくれているとはな!さて、時間も時間なので昨日言ってたことを試してみるか!」
「確かに汗かいた後は美味いな……ってお前ら日輪刀持って何するつもりだ?まさかそれで稽古するなんて言わねぇよなァ?」
そんな危険なことをするつもりはないので昨夜話したことを実弥にも説明すると、実弥は身を翻し話もそこそこに自分の日輪刀を屋敷へと取りに戻っていった。
「不死川が戻るのを待っても構わんが、時間が限られているので先に進めてしまおう」
そう言って杏寿郎は日輪刀を鞘から抜き出し、視線で更紗にも日輪刀を抜くよう促した。