第79章 家族の形$
$$$
「話し合いが必要……って言われても……」
どう、切り出せばいいのだろう。
まさかド直球に夜伽をしたいなんて、はしたない事は言えないし、名前で呼んで欲しいと言って、断られたりでもしたら、それこそ落ち込んでしまう。
屋敷までの帰り道がこれ程遠く感じるのはいつぶりだろうか。
肩を落としつつ、甘露寺は帰路をとぼとぼと進んだ。
「只今、戻りました」
「おかえり。胡蝶と楽しんで来たか?」
「………」
「どうかしたのか、甘露寺」
「小芭内さん。その……私の事も、名前で呼んで貰えませんか……///」
あー、恥ずかしい。
こんなにドキドキするなんて。
「……み、蜜璃、さん……///」
「は、……はいっ!!」