第78章 柱の子育て奮闘記
「何の字を書いてたの?」
雛鶴が尋ねると、天海が自慢げに半紙を手渡してくる。
「名前だよ、ほら」
「おー、豪快な字だな!」
「いい出来だろ!」
天海とは違って、暗い顔をしている勇輝哉に話しかけると。
「勇輝哉の輝が上手く書けなくて、天海に教えてもらってたの……」
「ああ、画数が多いからだな…ここは、こうして書くといい…」
「父様の字、綺麗」
「そうか?白藤の字の方が流麗で伸びやかな字だろう?」
「母様のは、時々読めないの……」
白藤はかな文字に近い、続き書きをする事が有るので見慣れないと読みにくい書き方をしています。
「そうか。なら、二人で練習するか」
「うん!」
きゃっきゃと笑いながら字を書く冨岡親子を眺めて宇髄が微笑む。
笑える様になったって事だな。