第79章 家族の形$
「この部屋暑っつ……」
外から帰って来るなり、外套を脱ぎ始める不死川。
「えー?外寒いんですから暖かい方がいいじゃないですか」
こたつから出ようとしない幸を見て、不死川は小包を渡す。
「だとしても限度があんだろうがァ、ほら幸」
「何ですか?」
「柚だ。貰いもんだが、風呂に入れりゃァ温まるだろ」
「……お風呂。実弥さんも、一緒に入ってくれますか?」
「………は?」
一瞬、思考を停止した不死川は返事をするのに数秒を要した。
「一人じゃ寒いですし、寂しいです……」
「……まぁ、いいけどよォ。ただ浸かるだけで終わんなくても、文句言うなよ?」
「………はい?」
絶対、理解してねぇな……。
俺の理性は保つのだろうか……