第78章 柱の子育て奮闘記
「初めから全部一人でやってみろなんて、誰も言いませんよ。ただ一度に二人見なきゃいけないというのは想像以上に大変なんです……」
「俺は……白藤に頼りすぎていたんだな……」
意気消沈している冨岡に宇髄が声をかける。
「仕方ないだろ。男じゃ代わってやれないこともあるからな、実際」
「宇髄……」
「前やったから、沐浴と着替えは出来るだろ?今は母乳だろうが、歯が出てきたら、重湯用意して食べさせるんだぞ?」
「重湯?」
初めて聞く単語に冨岡が首を傾げる。
「お粥は作れるだろ?要は粥を水いっぱいにして、長ーく煮詰めて米粒が溶けるくらいまで柔らかくするんだよ」
「ほう。宇髄は物知りだな」
「里での修行は飯も自炊だったからな、失敗が今にいかされてんだよ…」
「そうか、宇髄」
「なんだよ?」
「ありがとう…」
「っ……!?」
ちょ、あの無愛想で有名な冨岡の微笑みとか、破壊力がやべぇんだが……!?