第72章 乞い願う、光を求めて
炭治郎の決意が揺らぐ。
その揺らぎを道満は見逃さなかった。
気がついたら、炭治郎は一人になっていた。
白い霧に包まれたその空間で、炭治郎は声をかけられた。
相手の素顔も見えないが、その声はこう言った。
『お前は、何がしたい?』
その問いに炭治郎は『強くなりたい』と答えた。
『強くなって、何を望む?』
「強くなって……」
何がしたいのだろう。
『鬼を根絶やしにしたいのか?』
「人喰い鬼を無くしたい」
『それは、どうすれば叶うのだ?』
「鬼舞辻無惨を倒せば、鬼は居なくなる」
けれど……
『そうか、ならば殺せば良いではないか?』
「でも、鬼舞辻は……」
『何に迷う?何故抗うのだ?』
「それ、は……」