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鬼滅の刃R18 藤の花嫁(冨岡夢)

第70章 咲くは朱なれど散るは白


「ぐぅう……」


獣のように唸りながら、周囲を見回す彼女が視界に捉えたのは炭治郎だった。


「白藤さん……」


「竈門!!逃げろ!!」


いち早く危機を察した宇髄が炭治郎に声をかける。


どうにか反応した炭治郎だったが、鬼化が進行した彼女の方が速かった。


「がうっ!!」



白藤が炭治郎の右腕に噛み付く。


ボタボタと血が滴り、周囲が斑に染まる。


「ぐあっ……!!」

「炭治郎!!」



噛みちぎる勢いで喰らいつく白藤。



「まじかよ……」



鬼殺隊側は白藤が敵に回ったことにより、完全に機能が停止した。


それまで味方であった彼女の首を刎ねる決断を、誰もが躊躇うほどに。


けれども、このままでは、噛み付かれた炭治郎もただでは済まない。


最悪の場合は炭治郎が鬼となる可能性があるからだ。


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