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鬼滅の刃R18 藤の花嫁(冨岡夢)

第70章 咲くは朱なれど散るは白


「面白い。鬼殺隊の人間が鬼の娘に懸想したか」



蘆屋道満の台詞とともに、差し向けられた猗窩座が冨岡を目掛けて技を放つ。



「術式展開 破壊殺・滅式!!」

「義勇さん!!」

「白藤!!」



気付けば、私は飛び出していた。


もう、誰かを目の前で失うのが嫌だったから。


選びきれない自分を呪いながら、それでもと彼に手を伸ばす。





鬼の私が人に恋をする。





これが、もう何度目なのか、分からない。


大切な人はいつも、私より先に居なくなってしまうから。


舞山様も、巌勝様も、槙寿郎様も……


皆、私を連れ出してはくれなかった。


でも、彼は。


義勇さんは私を連れ出してくれた。


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