第84章 新たな拠点、新撰組
「何故、あなた方はフードの男を追っているのですか?」
レンの質問に、土方は渋い顔をし、それを見た近藤はレンを見た。
「君は…、君達は何故フードの男を追おうと考えているのかね?」
レンは一瞬答えに詰まったが、情報を出し惜しみしては得られるものも得られない、と判断する。
「…私達は、とある組織の一員です。最近、何らかの攻撃を受けて人員が被害を受けています。どういった経緯でどの様に攻撃を受けているのかが判然としないんです。」
「どんな攻撃を受けてるのかが分からない…?では何故、攻撃を受けてると分かるんですか?」
山南の尤もな質問に、レンは頭の中で言葉を取捨選択していく。
「…仲間内で行方不明者が出ているから、というところまでしか言えません。原則として、あまり人と関わってはならない上、素性すら明かしてはならない決まりなので。」
彼女に言える限界がここまでだった。
これで納得してもらえなければ、レン達はここにすらいられなくなってしまう。
山南達は顔を見合わせた後、心得た様な仕草を見せた。
それを見て、レンは事情を汲んでくれたものと判断する。
「私達の任務は一連の件の原因解明です。まぁ、原因だけ探っても仕方ないので、私は解決するつもりでいますが。」
原因は取り除かねば意味がない。
排斥、或いは排除が出来れば望ましい。
土方達はレン達の粗方の事情を理解した上で、頷き合う。