第11章 お祭り騒動
「なぜかんざしを奪ったのか理由を聞いたんだ、そしたら……」
私とシルバーくんの顔を交互に見てから、ふふッと微笑む。
「…いや、ナイショにしておこう」
「なによそれ!気になる!」
「私も気になる!シルバーくんも聞きたいよね?」
「べつにオレは興味ない」
興味津々な私たちとは対照的に、シルバーくんは全然乗り気じゃない。
トウヤくんは、そんな私たちを見てあははと苦笑いをしている。
Nはうちわで口元を隠し、少し考えてから口を開く。
「……やっぱり、ニューラのキモチを尊重して話さないでおくよ。けど、シルバーをダイスキなのが理由だったみたいだね」
「てことはやっぱりここに連れて来たかったのかな?」
「知るか」
「ふーん、なるほどね。納得納得!」
トウコちゃんはうんうんと頷いてから、くるりときびすを返した。
「邪魔しちゃ悪いし、わたしたちは向こうで涼もっか」
「もう行っちゃうの?」
「うん!また今度ゆっくり話そ!」
「Nはどうする?ナナたちと残る?」
「ボクも行くよ。じゃあまた、ナナ、シルバー」
そうして、賑やかな3人がいなくなると、また静かな時間が訪れる。
「ニューラの気持ち聞きたかったな」
「ただのきまぐれだろ」
「ンニャーッ」
ニューラはなぜか上機嫌に鳴き声をあげた。
だいぶ話し込んでしまったし、そろそろ戻ろうとポリゴンフォンを見れば、着信履歴が数件あった。マナーモードにしっぱなしで気がつかなかったけど、リーフちゃんとグリーンから電話が何件も入っている。
時計を見ると、公園を出て30分は経過していた。きっとみんな待っているに違いない。
「ここにいたのか」
声が飛んできて、電話をかけようとした手が止まる。