第23章 high
・
・
・
レッスンを終えて家に帰る。
手を洗って、すぐに研磨くんのとこに行くと… 寝てる。
間接照明をつけて研磨くんの表情や姿を確認。
…ちょっと、呼吸がしんどそう。
やっぱり、一度寝たらこうなるよね。
額にそっと手を当てる。
熱い。
39度はいってるな、これ。
りんごは半分なくなってる。
ゼリーはまだ、食べてないかな。
お出汁は取ってあるし…
仕込んどくようなことはないかな。
しばらくここにいてもいいかな。
床にぺたっと座って、ベッドに肘をついて研磨くんの顔を眺める。
元気が一番だけど、
この、重篤じゃないちょっとした不調の看病ができるのは正直なところ少し嬉しい。
疲れてる研磨くんは日々見れるけど、弱ってる研磨くんって初めて見る。
それにきっと、こんな時くらいしかなさそう。
キャンドルに火をつけて、
1時間くらい、研磨くんのことと火を交互にぽけーっと見てた。
「…あ、穂波。おかえり」
『研磨くん、ただいま。 熱上がったぽいね』
「うん。穂波がいなくなったらどんどん上がった」
何で今日はちょっと馬鹿っぽいことを言うんだろう。かわいい。
『そっか。もう今からずっといれるからね。お腹はどう?何か食べれそう?』
「…うん。うどん食べたい。柔らかいやつ」
『うん。卵ふわふわでネギのないやつね』
「…ん。 …でもまだ行かないで。 一回布団来て」
『うん』
そっと隣に寝転がると、ぎゅーって絡みついてくる。
「穂波、冷たくて気持ちいい」
『…ん』
「服脱いで」
『…笑』
「おれ、元気だよ」
『…いや、寝てる姿はちょっとしんどそうだったよ。とりあえずおうどん食べよ』
「…やだ。お腹空いてる時の方が気持ちいい」
『………』
「子孫残そうとしてるんだよきっと。体調悪くて、お腹空いてて。今、絶対気持ちいい」
『…まぁ、一周回って理に適ってるような。そういうのは結構好き』
「ねぇ、脱いで?」
『…んー』
「もういい、脱がせる」
*裏が苦手な方はP1039*
(心の声多め。がっつり裏ではないと思います)