第23章 high
ー研磨sideー
コンビニにゴムを買いに入ったら、
とことことついてきた。
これじゃおれたち、やりますって言ってるみたいだなって思う。
…けどま、いっか。実際そうだし。いやじゃない。
穂波に服を貸した。
スケボーしてる時の格好もかわいいし、とか思いながら。
グラミチの色褪せた黒のハーフパンツにえんじ色のTシャツ。
…普通に可愛い。もーなに着ててもかわいい。
おれの着てると、ますますおれのって感じ。
おれがはアキくんのお下がりの焦げ茶のグラミチに
穂波がオーストラリアのお土産でくれた薄い黄色のTシャツ。
なんかの木で染めてあるって言ってた。
電車に乗って穂波ん家に向かう。
なんか、おれん家から朝に出発って確かに新鮮。
穂波は気付いてないと思うけど、朝ごはんのあともにこにこしてる。
こんなことでこんな風に嬉しそうにしてくれて、嬉しい。
…おれ、なんかすごい馬鹿っぽい。
穂波ん家に着くと、
心さん達もいないから締め切られてた窓を開けて風を通してく。
それから洗濯したり、麦茶を仕込んだり、箒ではいたり…
穂波は楽しそうに踊るように家のことを進めてく。
おれはソファでゲーム。ごろごろの続き。
穂波はたまに近くを通る時にゲームを覗き見したあと、
キスをせがんできたり、画面の間に入って無理やりしてきたり、
ほっぺに軽くキスしてきたり。 …とにかく、かわいい。
…これ何回思うの、おれ。
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『ひと段落ついた〜 研磨くん、わたし商店街行くけど研磨くんどうするー?』
…悩む。一緒に歩きたいし、留守番もいい。
「…んー、行く」
『うん、じゃあ、準備してくる。このまま服借りてても良い?』
「うん」
おれの服、着てて欲しい。