第6章 春の虹
土曜日までがこれほど待ち遠しかったことはない。
その間、手土産もそうだけど、何を着ていこうか1番迷った。
だって、私服で会うの初めてだ。
相葉さんは、絶対オシャレだし。
こいつ、だせぇなって思われたくない。
かと言って、新しい服を買いに行く暇なんてない。
ああ、もうなんで、こんなくたくたのTシャツしかないんだ、俺は。
当日の朝まで、クローゼットをひっかきまわしてようやくみつけだした短パンとシャツを手に取った。
一人暮らしするときに、まとめて買って向こうに持っていった服だけど、あまり着てないから、着古し感はない。
ちょっと幼い気もするけど、襟付きだし、いいかな、と袖を通す。
家の近所の美味しいケーキ屋でケーキとシュークリームを買い、相葉さんのマンションに急いだ。
なんだかウキウキしてスキップでもしたい気分だった。