第6章 春の虹
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あけて1週間。
俺は馬車馬の如く働いた。
二宮くんや、他の社員に迷惑をかけてしまったぶんを取り返そうと、 平社員がやる雑務も積極的にやり、果ては、飛び込みで 新規も取ってきた。
「相葉ちゃん、倒れてからこっち調子ええやん」
「倒れてからは、余計ですよ、横山さん」
ヨコが茶化すのを 、ショウリがたしなめるのもまた日常。
そんな2人を二宮くんは、優しい眼差しでみつめてる。
「ねぇ。二宮」
「?はい」
俺は、周囲に誰もいないことを確認して、パソコン入力を始めた二宮くんの傍らに立つ。
「週末、暇?」
「はい。週末の金曜日ですね」
二宮くんは、にっこり笑ってスマホを取り出した。
「場所おさえましょうか。何人ですか」
「あ、いやそうじゃなくて」
俺は頭をかく。
「土曜。個人的に、なんだけど」
「………え?」
二宮くんの目が見開かれた。