第6章 春の虹
潤が、休日出勤でつまらないから、と遊びにきたという智は、結局、俺の家の掃除と洗濯と、ついでに夕飯の支度までして帰っていった。
数年前までの智なら考えられない家事スキルだ。
「潤にばかり頼れないでしょ。俺も、少しはやらなきゃと思ってさ」
アジくらいならおろせるようになった、と聞いて俺は、びっくり仰天。
人って変わるんだな…、と俺は、智のつくった肉じゃがをつつきながら、夜のニュースを見る。
明日は晴れるらしい。
俺は、ゆっくりスマホを手にした。
2日間寝ていたら、すっかりよくなった。
喉の痛みもないし、熱もない。
…………二宮くんに電話してみようかな
俺は無料通話のアプリを立ち上げ、二宮くんのアイコンをタップする。
時間はそれほど遅くないから、迷惑にはならないはずだ。
ドキドキしながら通話ボタンをおす。
ほぼみんな共通でながれる呼び出し音が数回なり。
『……もしもし』
二宮くんの声がした。