第6章 春の虹
窓をあけまわり、涼しい風をいれる。
申し訳ないと思いながら、あちこち探しまわって、掃除機をみつけだし、粉々のガラスの掃除をした。
ついでにシンクに置きっぱなしの洗い物もやってみた。
さて………
俺だって何年間も一人暮らししてたわけだから、調子の悪い時に何をしてもらったら一番助かるかわかる。
掃除洗濯ははっきりいって、どうでもいいんだ。
1番は……メシ。
俺はドラッグストアで買ってきた卵パックとおかゆパックをとりだした。
俺は、決して料理ができるわけではないから、相葉さんのようにカッコよく手作りなんて無理。
でもレトルトをあっためることくらいはできるし。
引き出しから、小さい小鍋を取り出して、お粥をあける。
卵をおとして…………完成。
見た目だけはいっちょまえな病人食ができた。
きっと、あまり食べてない相葉さんの少しでも栄養の足しになりますように。
しんとしたベッドルームをみつめる。
手帳の裏に書き置きをのこし、俺は後ろ髪をひかれつつ部屋をでた。
とぼとぼと家路をゆく。
……何だかなぁ
見上げれば、とっぷりと暮れた暗い空に、ポツンポツンとみえる星。
都会では星なんかほぼみえないなかでも、頑張って光ってる星が、健気にみえて………なんか自分と重なる。
…………馬鹿なんだろうなぁ……俺。