第6章 春の虹
……けど。
このモヤモヤの感じは、覚えがある。
気がつかないフリをしてきたけど。
目を逸らしてきたけど。
だけど。
相手の行動に一喜一憂して。
その人のためならなんでもしたい、と無条件に思ってしまう。
………………わかってんだ。
俺は観念したように目を閉じた。
これって………ずっと幼なじみに抱いてきた感情に似てるんだよ。
男だから…とか、女だから、とか。
俺には性別は正直関係ないから、そのへんを差し引いて考えても。
きっと…………あの人……………相葉さんのことを好きになってしまったんだろう、俺は。
我ながら、サトの次はそのお世話になってる人か、と、身近で恋心を抱いてしまう自分に、節操ないな、と苦笑いしてしまう。
…………まいったな
いつから、とか、どうして、とかよくわからない。
だけど、決定的だったのは、俺の誕生日を祝ってくれたあの日だ。
途中、サトと松本が来た時の相葉さんの大人な対応に、完全にやられた気がする。