第6章 春の虹
Kazu
具合の悪いあの人のために、俺に何ができるか考えた。
相葉さんの早退の届けを出した。
明日、相葉さんがもし来れなかったときのために、明日の相葉さんの予定の得意先から、訪問日をかえれそうなところに電話をいれた。
俺が行けそうなところは、資料をそろえた。
俺じゃ太刀打ちできないデカい先は、亀梨さんにお願いした。
さすが、係長の直属の後輩だな、と、亀梨さんには大層褒められた。
帰り道、そうだ、と、ふと思い立ち、コンビニに飛び込んで、売ってる栄養ドリンクとゼリー飲料を根こそぎ買い込んだ。
相葉さんの部屋の前にそっとおいて、その旨メッセージを送った。
………ここまでで、俺のしたことに間違いはないか、相葉さんの、力に少しでもなれたか。
ベッドのうえでぼんやりかんがえる。
顔色は真っ青だった。
あれは、これからどんどん熱が上がってゆくパターンだ。
1人で大丈夫だろうか。
でも、俺にはこれ以上どうしようもないし。
ごろんと寝返りをうった。
モヤモヤする。
どうしてこんなに相葉さんが気になるんだろう。