第4章 夕虹
だけど、仕事上がりの体が怠いのは、あながち嘘ではなくて……。
腰……痛ぇな……
横たわったとたんに眠たくなってきた。
嘘から出たまこと、とは、この事か。
そして、ぼんやりし出した俺を、具合が悪いと思ってるのか、松本はますます心配しだした。
「……大丈夫?雨に濡れたりするから悪化したんじゃないの?」
「いや……平気」
俺はいいながら、ベッドの端にもそもそと寄った。
そうして空いたスペースを手のひらでぽんぽんとたたく。
「……ちょっと狭いけど。松本ここな」
「えっ」
びっくりした彼の顔に、俺が驚く。
なんだよ。
「え、じゃないよ。どこで寝るの」
泊まりに来たいと行ったのはお前だろう。
不思議そうな顔をすると、松本は両手をふりながら、後ずさる。
「いや、俺は……こないだ大野さんがやってたみたく、座布団借りて床でいいから……」
「ダメだよ」
俺は間髪いれずに、それを却下した。
床は、フローリングだ。
こんなとこで寝たら体を痛める。
松本にそんなことさせれない。
「いや、ほんとに……!」
だが、なおも、遠慮しようとするから、
「じゃあ、俺が床で寝る」
と、起き上がったら、
「それはだめ!」
と、松本に肩をおさえつけられた。