第4章 夕虹
俺はパンツをはいて、ベッドに大の字に寝転ぶ。
白い天井を見上げて、ふぅ……と大きく息を吐いた。
……そろそろ裏のバイトやめようかな……
貯金は、この間150万をこえた。
そもそもこの裏の仕事を始めたのは、雅紀さんに少しでも、学費を返そうと思ったからだ。
子供でもない俺に投資する義務なんか、優しいあの人にはないから。
高校を卒業したら就職しようと思ってるし、このさき卒業までは、KINGのホールスタッフとしてだけでも、よいような気がしてきた。
何よりも、松本と出会って、彼を好きになってから……このバイトがしんどくなってきた。
俺は、からだを売ってる。
そんなことを彼が知ったらどう思うだろう。
これまでそんな怖さとは無縁だった。
法に触れてるかもしれないことすら、気にもしなかった。
ニノに何を言われても無視してきた。
それより金が欲しかったからだ。
でも今は……こわい。
松本に軽蔑されたらどうしようって、そればかり思う。