第53章 紡ぐ未来
『あれで帰り歩けるのかしら。』
耀「泊まっていっていいんだよ。」
『耀哉様。』
しのぶと蜜璃、未成年組に質問攻めにあっていたが、こっそりと抜け出して隅で宴会を眺めていた杏に耀哉様が声をかける。
『よろしいのですか??』
耀「勿論だよ。このまま帰したら危なそうな子も多いしね。」
『ありがとうございます。』
耀哉様は杏の隣に腰掛けた。
耀「改めて、おめでとう、杏。」
『ありがとうございます、耀哉様。』
耀哉様からのお祝いの言葉に杏は頬を綻ばせる。
耀「私たちを家族として考えてくれて、こんなふうに報告してくれて本当に嬉しかったよ。」
『ここは私の故郷だって仰ってくださったじゃないですか。ここで目覚めて貴方と話してからずっと、私は皆さんを家族のように思っておりました。』
耀「嬉しいね。杏は18歳になったのかな。」
『はい。誕生日の日に求婚されました。』
耀「へぇ…。実弥にそんなロマンチストな面があったなんてね。」
『私が前に言ったことを覚えてくれていたみたいで……昔話をしたときに、子どもの頃は18までに結婚しようって思ってたという話をしてたんです。』