第53章 紡ぐ未来
し「玄弥くんは知ってたんですか。杏さんって呼んでたのはもう音白さんではなくなるからだったんですね。」
しのぶが玄弥の後ろからジトーとした目で杏を覗き込んでくる。
『とりあえず双方の家族に話してから皆さんにと思っていたので……。実弥さんには玄弥くんがいますから先にお話ししていたんです。』
話すのが遅れてごめんなさいと笑う杏。
し「お姉さんたちには??」
『先日お墓参りに行って伝えてきました。喜んでくれてると思います。』
蜜「きっと喜んでるわよ。可愛い妹の結婚よ??」
『ありがとうございます。』
宇「てことは、もう音白とは呼べないのか。……杏??」
不「ふざけんなァ。」
宇「冗談だって。しかし、思ってたより早かったな。」
2、3年はかかると思ってた、と続ける宇髄。
不「決めてたからなァ。」
小「いつからだ??」
不「恋仲になった日には。」
冨「思ったより早いな。」
不「うるせぇよ。」
お祝いする女子組と茶化しに入る男組。
収拾がつかなくなっていたが、輝利哉様の鶴の一声でまだ残っている他の参加者たちも屋敷の中に招き、宴会が始まる。
折角酔いが覚めていた不死川だったが、祝い酒だー!!とどんどん呑まされ、再び泥酔していた。